129【(11)不良品を庫処分する~中国の本を日本に1万冊ネットで販売したときの話~】

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こんにちは。舞草亮です。

今回は『中国の本を日本に1万冊ネットで

販売したときの話』の11回目です。

 

11回目は「不良品を庫処分する」です。

 

中国から商品を輸入していると不良品が必ず

届きます。ではいったいどのような不良品が

届くのでしょうか?

 

すれ、キズ、ページ折れ、角ぶつかり、ページ破れ、

ページ白紙、印刷が薄すぎるなど様々です。

CDであれば再生不可、音がとぶ等です。

これらの不良品は出版社が発送する前から不良品の

モノもあれば輸送中に不良品になったモノもあります。

 

不良品が届いたらどのように対処すればよいの

でしょうか?

 

私は最初、不良品が届くと写真を撮り、出版社へ

知らせ、次の発注の際にきちんとした商品を追加

してもらっていました。

 

しかし、不良品がけっこうありいちいち連絡を

とるのが面倒くさくなりました。そして、出版社

とは不良品に関して連絡を取らないで、基本的に

自分で処理するようにしました(年に1回くらいは

伝えていました)。

 

まず、仕入れの不良品率も考慮して経費や販売価格

を設定しました。感覚的には5%前後が不良品です。

つまり20冊に1冊は不良品で、月に100冊仕入れれば

5冊くらいは不良品ということです。

 

不良品率を高めに10%と仮定して仕入れ代金を

考えておけば基本的にはおしまいです。これは

日本の本屋さんでいう不良品の規定とは全く異

なります。

 

中国の書籍を国際輸送で日本に持って来れば、

日本のレベルで考えると20%~30%不良品に

なる可能性があります。

 

新品のわりに古かったり、擦れていたり、

少しぶつかっていたりするからです。

 

ですから「不良品とはなんなのか」自分のショップ

独自の規定が必要となります。中国語輸入テキスト

の場合、一般的には勉強に支障がある「ページ破れ」

などが不良品で、外見の「すれ」や「汚れ」は

不良品にならないケースが多いです。

 

私はページ破れについては5㎜以上を不良品に

しました。また、外見の「すれ」「汚れ」に関して

はマイペットなどで磨いて少しはきれいにして

発送していました。

 

また、規定上は不良品にあたらない場合も、

「自分が受け取ったら微妙に嫌だなぁ。」と

思うときは先にお客さんに確認するようにしていました。

 

「角ぶつかり」や「角のすれ」も少し押したりして

もとに戻せば気にならないレベルになるので発送する

前に調整していました。

 

「白紙ページがある」「テキスト附属のCDが

ついていない」等の完全なる不良品は発送しない

ようにしていましたが、気づかずに発送してお客さん

から連絡があった場合は交換対応していました。

 

不良品以外にも「違う商品が届く」「商品の数が

足りない」「商品の到着が遅れる」等がちょくちょく

発生します。

 

一度、全く発注していない商品がダンボールで

出版社から届いたことがあります。私が発注した

商品と香港の本屋さんが発注した商品を出版社が

間違えて発送してしまったそうです。

 

その時は、出版社が全部無料でプレゼントしてくれ、

すぐに私が発注した商品を発送してくれました。

他にも受け取ったら以前の発注内容で出版社から

商品が届いたことがあります。この時は、送料無料で

商品代だけ払いました。

 

不良品と言ってもどのようなテキストなのかを

知る上ではかなり役には立ちますし、勉強に

殆ど支障がないモノもあります。

 

ですから不良品がたまってくると「不良品セット」

という商品を作って既存のお客さんに知らせ

激安で短期間で処分することが多かったです。

捨てるよりよっぽど中国語を勉強する人の役に

立ちますからね。

 

もちろん、不良品を発送しないように出版社にも

きちんと発送前に確認するようには伝えていますし、

代理人経由で仕入れる場合も注意を促していますが、

どうしても避けられません。

 

ですから、不良品がないことを前提にしていると

精神的に疲れると思います。「不良品があって

当たり前」と考え事務的に処理するようにしました。

 

本だけに限りませんが中国と関わるには心の状態が

しっかりしていないと疲れて長続きしません。

全てにおいて日本のようにスムーズには行きません。

ですから逆に心構えがしっかりしている人は

「言葉の壁」「考え方の違い」「仕事上のトラブル」

等があってもそれを超えて楽しめます。

またそういう異文化に適応した人だけに訪れる

チャンスもあるはずです。

 

「(11)不良品を庫処分する」についてはこんな感じです。

また、シリーズでお伝えしてきた『中国の本を日本に

1万冊ネットで販売したときの話』も今回で最後になります。

 

中国語を勉強するだけではなく、勉強した中国語を

仕事で活かせるのは勉強よりずっと楽しく

やりがいがあります。

 

もともと多くの人にとって中国語を勉強するのが

目的ではなく、勉強した中国語を活かすのが

目的ですよね。

 

今回の話はいかがでしたか?

 

今回の話があなたの中国語の勉強の

「やる気」や「気づき」になればちょっとうれしいです。

 

それでは中国語の勉強がんばって下さい。

応援しています。

 

舞草亮(上海から)

 

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