この記事はメルマガで発行した記事です。
こんにちは。舞草亮です。
今回は日本と中国の副業に対する考え方の違いに
ついてです。
2005年に上海のローカル企業ハイ不動産で
仕事を始めたころの話です。
副業の話になって「日本では副業禁止だよ」って
話したら、社長(上海人)に「なんでダメなんですか?」
って聞かれました。
なんて答えたか忘れたけど「副業まったく問題ない」
ってことはわかりました。
上海は誰でも副業OKですからね。
副業っていうより兼業って感じですね。
中国語でも「兼業」っていうし。
実際には副業OKっていうんじゃなくて、
OKとかOKじゃないって感覚もないですけどね。
いくつも仕事をしていいのが普通ですから。
日本と逆ですね。
最近では日本でも副業OKが増えてきましたし、
就業時間外も規制している日本の方がめずらしい
かも知れないですよね。
ただ中国の感覚とは違いがかなりあります。
身近な話では、昼に会計の仕事をしている
おばちゃんが週3回くらい夜2時間とか別の
会社の手伝いをしているとかですかね。
他にも私が週末とか夜に行く社会人向けの学校の
先生も平日は大学の先生です。
テレビとかラジオの司会とかを目指す人に発声の
やり方を教えています。
発声のプロであり、発声を教えるプロです。
週末は別の学校で教えていて、昼間の学校に許可も
必要ないし、隠す必要もありません。
先日(2017年7月)、少しおもしろかったのは
日本人と中国人が集まる仕事の会合で中国人女性が
自己紹介で「日系企業に勤める副総経理をやっていて
本業で健康食品の販売を始めた」って話です。
意味わかります?
新しく始めた自分の事業が「本業」で、
昼間勤めている日系企業が「副業」です。
会社はわかってないかもしれませんが、
日本じゃないし、わかってもほっとくでしょうね。
勤務時間の内外を問わず「本業」を一生懸命やる
でしょうけどね。
その他にも会社で得た情報を個人的に知り合いに
流して、知り合いの売上に貢献して成功したら
報酬をもらうとか普通ですよね。
ライバル会社に情報を流すとかももちろんあります。
他にも取引先に便宜を図ってバックをもらうとか
まあ、いくらでもありますよね。
特に仕入れ担当者とか総務担当とか総経理とかは
自由に会社を個人のおこずかい(給料より多かった
りする)のために使いやすいポジションです。
私が手伝っているハイ不動産はそういう政治的な
方法で日系企業を開拓するのは得意ではありません。
でも、なくはないです。
ただライバル会社の方が上手です。
日系企業向けの不動産会社は、日系企業の駐在員に
賃貸マンションを紹介するのが仕事です。
新しく赴任してマンションを探す人の情報がほしいんです。
人事の担当者とかがそういう情報をもっていて
不動産会社を手配します。
担当者は個人的にお礼がもらえる不動産会社を
優先さます。
もちろん全員ではない。
真面目な担当者もたくさんいます。
ただ真面目ではない担当者も珍しくはありません。
他にも総務担当者は、表面上は2社の不動産会社で
競争させているように見せておきながら、お小遣いが
たくさんもらえる不動産会社を有利にさせたりします。
それを日本人総経理が知らなかったりします。
聞いたことある話では、不動産会社の人が日系企業の
総経理に「仲介手数料ありがとうございます」って
お礼を言うんだけど、その日系企業からもらった
仲介手数料がその日系企業の総務担当者に全額お礼
としてバックされたりすることもあります。
そうなるともう不動産会社のスパイのように仕事して
ますよね。
もちろん日系企業の総経理はまさか自分の隣にいる
総務担当者に不動産会社に払った仲介手数料の全額が
ブーメランのように戻って個人のポケットに入っている
とは思っていません。
ちなみにその場合、不動産会社はオーナーからの
仲介手数料のみとなります。
こんな感じで「何でもあり」の環境だから副業OKとか
副業ダメとか誰も気にしていません。
日本とはだいぶ違いますよね。
文化の違いって、「正しいとか間違っているとか」
じゃなくて「違い」です。
全部ひっくるめて楽しめないと、表面的にしか
楽しめないでしょうね。
「いいとこ取り」はできないですからね。
今回の話はいかがでしたか?
副業の話から少しそれましたかね。
今回の話があなたの中国語の勉強の
「やる気」や「気づき」になればちょっとうれしいです。
それでは中国語の勉強がんばって下さい。
応援しています。
舞草亮(上海から)
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