【HSK6級への道】
①中国語を2,000時間勉強すればHSK6級になれる
「どうすればHSK6級に合格できるのか」。
これはよく聞かれます。ほとんどの場合、質問者のほしい答えは勉強方法であり、テクニックです。しかし、合格に必要なのは2,000時間という『勉強時間』という努力そのものであり、0からスタートして2,000時間まで進み続ける『ハート』です。HSK6級レベルに到達しない理由は2,000時間勉強していないからです。特別な勉強方法はありません。ただ、努力すればいいのです。
2,000時間というのは毎日2時間の勉強を1年365日行って3年間です。毎日3時間勉強すれば2年間。留学等の勉強に専念できる環境では毎日6時間勉強すればたったの1年間で達成できる時間です。この2,000時間が長いと感じるか、短いと感じるかは関係なく、ただやればいいのです。やればHSK6級レベルになり、やらなければHSK6級にならない。それだけです。
ではなぜ多くの人が2,000時間の努力をできないのでしょうか?
「勉強に対するモチベーションが保てない」からです。勉強を途中でやめてしまうのです。ですから必要なのは「勉強方法」ではなく、「モチベーションを保つ方法」が必要です。
HSK6級までの2,000時間という時間は決して短くはありませんし、簡単に到達できる時間でもありません。また、待っていれば勝手にこの2,000時間が減るわけでもありません。0時間からスタートして自分で前に進み続けこの時間をクリアしなければなりません。この2,000時間の間に様々な感情の変化や環境の変化も訪れます。
それでは、最初のやる気に満ちた気持ちを忘れず、更に強い気持ちに高めるにはどうすればいいのでしょうか?
どのようにすればモチベーションを保ち続けることができるのでしょうか?
その前に、そもそも、なぜモチベーションを保てないのでしょうか?
「なぜ中国語を勉強するのか。勉強して何がしたいのか。明確な目標がない。」
2,000時間勉強する明確な動機や理由がない。楽しいだけで2,000時間の勉強をクリアするのは難しく、辛く険しい道の中でも前に進み続ける強い動機が必要です。そうでないとうまくいかない時に簡単に自分に負けてしまいます。私の場合は25才の時にアジアを旅して中国を好きになり「中国でやる」と決めました。決めたら楽しかろうと辛かろうと、長かろうと短かろうとやるしかないのです。
「最初からなめていた」
ものすごく高い山を登るイメージがないと、簡単ではないことに気がつき、すぐにハートが弱くなります。どのくらい難しく、どのくらい努力しないといけないのか、覚悟がなくスタートすると100時間も勉強しないうちに簡単にハートが弱くなります。
「客観的に必要な勉強時間を知らない」
2,000時間の努力が必要とわかっていないと、途中で進歩が感じられず暗闇を進んでいる感じになることがあります。正しい勉強方法をしていて勉強時間が足りないだけなのにテクニックを探してしがちになります。スタートとゴールの間のどの位置にいるのか客観的にわかれば迷うことはありません。また、HSK6級の問題を見たり聞いてみて不可能なほど高い壁だと感じたとしても気にする必要はありません。2,000時間勉強すればいいだけなのですから。
「言い訳を考える」
やれる方法ではなく、言い訳を考える思考です。これは根本的な個人のスタイルなので考え方を変えるしかありません。よくあるのは現在の環境のせいにするパターンです。この考え方だと環境が変わってもまたその環境で出来ない理由を探します(例、留学)。
これらと逆であればいいのです。
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