【見込み客は全社で何社あるのか?】市場規模
市場規模を意識したことはありますか?
市場規模と言っても難しく考える必要はありません。
BtoBビジネスでは、あなたの商品を必要とする企業の数です。
私は毎日、上海の日系企業の総経理を訪問しています。しかし、自社の見込み客の数を具体的に意識している総経理はあまり多くありません。市場全体に自社の商品を販売するイメージがなく、1社1社に人力で声をかけていくイメージしかないためです。私なら「漠然とたくさん」ではなく「具体的に何社」なのか知りたくなります。
例えば、上海の日系企業数3,000社、そのうち工場が1,000社。これが一番わかりやすい大雑把な数字です。
上海の日本領事館の領事長は、上海とその周辺を加えた華東エリアで日系企業2万社と領事館のホームページで言っています(2015年)。この数字から推測すると上海の日系企業数は実際には1万社前後と予想されます。しかし、その企業数を網羅したリストが入手できません。私はリスト=市場(市場の見える化)と考えているのでリストがければ市場とは考えていません。
一般的に入手できる上海日系企業のリストが3,000社なので私は上海の日系企業3,000社を市場と考え、その他はおまけ扱いにしています。もちろん業種によりターゲットとなる数は異なります。
上海の日系企業すべてがターゲットなら3,000社。
上海の日系工場すべてがターゲットなら1,000社。
中国の日系企業すべてがターゲットなら1万社。
上海と江蘇省浙江省を足した全ての日系企業がターゲットなら5,000社。
上海の工場(日系+中国系)全てがターゲットなら5,000社。
こんな感じです。
また、工場向けの商品でも顧客の業種が絞られる商品やニッチな商品はもっとターゲットが絞られます。また、多くの日系企業がシフトしようとしている中国市場の場合、その数は倍どころではなくなります。中国企業がターゲットとなる場合は数的に10倍以上になるケースもあります。
しかし、一般的に日系企業がターゲットとする中国企業は中国企業の中でも「ちょっと上のランク」なので絞り込みが必要です。絞り込んでもむちゃくちゃでかい市場です。
特に場所的な制約がない商品の場合、「上海⇒中国全土」+「日系⇒中国系」で市場規模が爆発的となります。少ない人数で市場を開拓するには「狭く深く攻める場所」「広く浅く攻める場所」をきちんと分ける必要があります。
1件1件訪問することは非常に大切なことで私も行っています。
しかし、市場規模を考えれば営業マン個人の思い付きでそれだけを繰り返しても90%以上は網羅できません。数を網羅するために企業としての作戦が必要となります。
私の場合、日系工場向けの商品を扱っている企業には「人力+飛び道具」、その他の日系企業や中国系企業には「飛び道具のみ(反響待ち)」です。
人力=訪問、交流会、展示会など。
飛び道具=チラシDM、FAXDM、メールDMなど。
人力の場合は、1ヶ月に20人~30人にリーチ。
飛び道具の場合は、1ヶ月に2,000社~3,000社にリーチ。
見込み客にリーチしたり、集客する方法は他にもあるので市場規模(見込み客の数)を意識して使い分けてみて下さい。
それでは上海の日系工場・中国系工場の新規開拓がんばって下さい。
応援しています。
舞草亮
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