【中国現地企業(日系企業in上海との比較)】

  給料が安い

 現地採用では一般的に日系企業の駐在員より給料がかなり安いです。現地採用の中でも“日系”企業の現地採用より“中国”現地企業の現地採用の方が一般的にはもっと安いです。

 

 駐在員は家賃を会社が払いますし、駐在員手当があります。日本にいる時より給料が上がります。その他にも保険、ビザ、年に数回の帰国手当があります。現地採用の人には駐在員手当はもちろんなく、その他もあったり、なかったりです。待遇に関しては全く別世界になります。

 

 ただし、中国現地企業にはチャンスがあります。社長との直接交渉が可能であったり、実力や結果をすぐに給料に反映させることも可能です。私は2005年当時、中国の現地企業に初めて入りました。日本にいてネット上で上海勤務の仕事を見つけました。基本給は月8,000元(当時のレートで約12万円)でした。日本でもらっていた給料の1/5以下になりました。でも私にとってはそれで十分でした。お金が十分なのではなく中国で仕事をするチャンスをもらえたからです。お金はどうでもよかったです。お金に関しては「上海に行ってからどうにかする」というスタンスでした。

 

実際に行ってみると歩合が少しプラスされることを知りました(明確な決まりはなかった)。他にも入社3ヶ月目で新規事業を始めて社長と交渉して利益の18%を歩合としました(利益がない場合は歩合なし)。この事業は、チラシの作成やルール作り、商品開発、集客、営業、集金など日本人顧客側をほぼ一人で行いました。結果的には給料が半年で45倍にしました。当時は物価も安かったので上海で生活するには特に困りませんでした。

 

後で知りましたが上海の現地採用社員の給料相場が月8,000元~1万元でした。ですから歩合なしの私の基本給はだいたい相場でした。また、2015年現在では中国現地企業の現地採用(日本人)の給料は月1万元~1万5000元が相場です。最近では1元≒20円。

 

また、家賃も会社が負担してくれました。駐在員が住むような外国人用のマンションではなくローカルマンションですが私にとってはその方が現地を学べるのでよかったです。家賃は駐在員が住むマンションの1/6以下でした。

 

 勤務時間は一応決まってはいるものの、あってないようなものでした。残業代、休日出勤や振替ルールも明確には決まっていません。逆に遅刻しても極端な遅刻じゃない限り給料が減ることもありません。っていうかそこまで日本みたいに細かく管理している中国現地企業はありません。普通はタイムカードもないし。

 

 行くまで知らなかったけど携帯代も会社が負担してくれました。もちろんプライベートの通話代も。っていうか仕事の通話時間とプライベートの通話時間の区別がつかない。

 

健康保険もなかったので病院に行けば基本は全額自己負担。でも風邪を引いた時、社長の健康保険を持って病院に行ったこともあります。年齢も全然違うし、中国語片言だったので、「どう考えても“許栄発”じゃないのバレる」と思いましたが病院の人は誰も気にしていませんでした。

 

話を給料に戻しますが、一般的に現地採用社員が駐在員と比べ給料が極端に安いのは確かですし、能力的にも日本で仕事が探しにくいレベルの人が現地採用で仕事をしているケースが多いので駐在員と比べ給料が安いのは当然だと思います。会社を比較しても日本を代表するグローバル企業とローカル企業では規模が極端に異なります。海外に進出してるだけあり上海にある日系企業は規模が大きい会社が殆どです。また、中国現地企業では日本人だからと言う理由だけで、中国人スタッフと給料に大きな差をつけにくい現状もあります。もちろん会社にとってもメリットもありません。

 

しかし、目的がきちんとある人や現状を理解して適応できる人であれば中国現地企業に勤めることはチャンスも広がりますし、給料面においても一定レベルを確保できます。

 

正直、細かいことが気になる場合は中国現地企業に就職することはもちろん、中国自体が合いません。いつまでたっても「日本ならこうなのに」という日本主体の考えしかできません。

 

ただし、最初は慣れなくても学ぶ姿勢さえあれば、日本と中国を客観的に見れるようになり、必ず適応でます。そうすれば給料だけでなく他の面においてもチャンスが広がるはずです。

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